スアールアグンが中止となって
他のジェゴググループの貸切となったわけですが
ヌガラのホテルのお迎えから公演中の解説、
帰りのホテルまでアテンドしてくれたアンドレアさんは日本語ぺらぺらで。
この人はスアールアグンの広報だと言われたけど
なぜ他のグループも案内してくれるのか聞いたら
今日公演する「タルナブディ(TARNA BUDI)」というグループの
半分はスアールアグンでも演奏しているんだとか。
しかも驚いたことにサヌールやクタや多方面で活動的で色んな村からの寄せ集めなので半分の人達はデンパサールにいて、今日大急ぎで車を飛ばしてやってくると。
アンドアレアさんも私たちの案内のためにデンパサールから飛んできたらしい。
人数縮小してやるのかと思ったらフル人数で、
ダンサーを合わせると30人くらいって
確か私たちは観賞代として一人40ドル払った。2名なので80ドル。
ひともんちゃくあった追加料金(払ってない)が一人60ドルと言っていたので2人で120ドル。そうか、200ドルでフルバンド貸切に出来るのか、ゴージャス。
ジェゴグの調律師ドゥルヌンさん
この人がこのグループを作ったということで
到着して入口でお迎えしていただきました。
主にスアールアグンの調律をしているらしくその業界(どの業界?)では知らない人はいないということ。
ヌガラとその近辺には各村に20~30のジェゴググループがあり、今日演奏するTARNA BUDIはジェンブラナ県のジェゴグ大会で去年1位になったそうです。
地理が全くわからない私たちは
暗い道を車で進む・・もしアンドレアさんががいなければ人さらいされるのか?と不安になっていたはず。
「ここはどこです?」
「パンチャルダオ村といいます。小学校の校庭です」
「校庭・・」
「はい、今から食べ物や飲み物を準備しますんでね、くつろいでください」
「何時から演奏ですか?」
「準備できたら始まります」
くつろいでと言われても、こんな真っ暗な校庭で、まだ楽器も何もありません。
簡易の電気が設置され、こんな食べ物が出てきました。
用意されたBOXはこんなので。
その後デザートにピサンゴレンとコーヒー。
温かいコーヒーは近所で作ってくれたか?
食べだした頃にぞろぞろとメンバーが楽器のセッティング。
うぁわすごい人数です。
お客2人にメンバーなんにん??これは観るほうが緊張する。
不安とワクワクが入り乱れ、どうするのこれ・・
すると村の住人が集まりだしました。
近所の人たちです、ジェゴグを見る私たち2人をぐるっと後ろから囲み、観賞している私らを観賞され、視線が痛いけど賑やかになり観客は私たちではない事に安堵しました。
「聖なるガムランだから
ビールなんか飲んじゃいけないでしょ?」と聞いたら、
「いえいえ気にしないで大丈夫です」と言われたけど、バリで外人の女がビールを仰ぐ姿を地元の人はどう見るのか?といつも思う。
さすがに始まりのお祈りの時は瓶を下げてもらいました。
お祈りを一緒にし、聖水を浴び
そして演奏はいきなりスタート。
若い女の子達のウエルカムダンスからです。
(Ipodで撮った動画なので画像が粗いけどこの時の様子)
子供たちもお祭りのようで楽しそうです。
だんだん盛り上がってきて
いつしかその迫力で座っていられなくなり
楽器の下に入ってもいいよと言われ、立ちあがる。
圧倒されます!この音、伝わるかな。
公演中に演奏者の手元を撮ってみました。
終盤ジョゲブンブンという観客巻き込み型舞踊をお姉さんダンサーと踊らされ、それを大爆笑する近所民たち。
終わってからはしばらく放心状態で
落ち着いてから今度は一緒に演奏させていただきました。
この人がリーダー指揮者的な人
少し覚えたら皆が勝手に合わせてくれます。
ミソラドに聞こえるけど、たったその4音階なのに数人が組み入り絶妙なアンサンブルに!
真ん中にいるぞ私
大きいジェゴグは丸太ほどの太さで
あれの下に潜るとやばいです。振動で心臓がバクバクする。
風圧も感じます。
演奏的には持っているジェゴグのCDと感じが似ているのでトラディショナルだったようですが、最近は前衛的(モダン)な作曲者も出てきているようで、そういうのも聞いてみたいです。
クンダンも良い響きでカッコよく、グループ対決はなかったけど皆大汗かいて真剣に演奏してくれて大満足のジェゴグ観賞でした。
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