食べて、祈って、恋をして
この本は作家であるエリザベス・ギルバートが思い立ち
1年間かけてイタリア→インド→バリ島に滞在
その時の出来事と感じたことを書いたもの。
原題「eat pray love」がアメリカでベストセラーになり
その後 何カ国も翻訳されて出版
日本では【食べて、祈って、恋をして】というタイトルで
2009年末に発売された。
友達から1年位前 「バリ島のエッセイ本が出てて面白いよ」
と聞いたことがあったのだけど、英語本を読めるはずもなく・・
この機会になりようやく手に取りました。
帯にはジュリアロバーツが
「女友達みんなに読んでもらいたい」と書いている。
来年2011年に映画化されるようです。
読みやすいし一緒に旅行した気分で
笑って、泣いて、驚いて
結構厚い本だったけど一気に読みきりました。
イタリア部分を読んでいると夜中なのにお腹が空いてきて
ナポリのマルゲリータを食べたくなった。
もちっとした薄生地の美味しいピザが食べたくて。
ジェラートも食べたい。
ローマの食堂も行ってみたいな。
明るい舟こぎがいるベネツィアが退廃的だとかいうのも興味深い。
インド編ではアシュラムで作者はお祈り修行するのだけど
神様やこの世の見えない力に対して信じつつも客観的。
瞑想に集中できない時の葛藤とか描写が笑えるくらい面白くて
自分なりのお祈りを模索する姿や考えは共感。
私も次回受けるヨガやメディテーションが楽しみになった。
バリ島編ではあるある!、うんうん!状態。
バリ人の性質とかそこに暮らす外国人の思考。
アメリカ人がウブドに魅力を感じる理由とかバリ人との接し方を読んでいると、
日本人と同じ感覚なんだな・・って思った。
細かいところまで同じところに驚き、同じところで残念に思っているようです。
性格は違えど、すごく共感できて面白かったです。
考えさせられたし実践してみたいことがいっぱい。
旅をした作者はどんな人なんだろう
と見てみたら動画がありました。
思ったとおりの人だった。背格好も雰囲気も。
飾らない自然体のさばさばした風
(実はさばさばしていないけど)
着飾れば女優っぽい雰囲気もある。
この人がニューヨークでバリバリ仕事をしているも想像できるし
ウブドで化粧っけなく自転車に乗っているところもイメージできる。
私も思ったことを大勢の前でも上手く伝えられる力が欲しい。
あの本がすらすらと読みやすい理由は
きっとこの調子で文字にしているからだと思う。
この動画の講演ではちょっとコ難しい事を言っているけど
本では作家の立場ではなく同じ旅行者目線で書かれていて
お茶目でハラハラな面がたくさん。
バリ島ブログを書いていると
「あそこでコレたべました~楽しかったでーす」
だけじゃなくて もっと感じたことを伝えられればな・・といつも思うけど
なんせ文章力とボキャブラリ、乏しい。
私も旅行に行けば何かを吸収して発見して感じたい
と思いつつ堂々思いをめぐらせるだけで着地しない事が多い。
もちろんこの人はプロだから文章力があるのは当たり前だけど
どうしよう・・とモガく気持ちや考えようとする姿勢は同じ。
バリ島ではいい事ばかりではない。
美味しくない店や、この人どうよ?
ちょっとちょっと~という事も沢山あるけど
そういう事の書き方もエレガンスだなあ。
素直。吸収力。人の気持ちを考える事。
自分がいっぱいいっぱいの時でも出来ること。
この辺は見習えそう。
とか思った本です。
本で書かれているあの人とはその後どうなったのか?
と気になったのですが
それももうすぐ本になるそうです。
日本語版が出たら読んでみようと思います。
好奇心から
この本のバリアンに会ってみたいと思ったけど
今やKetut Liyer宅は本の読者がこぞって訪れ、会うのも難しいんじゃないかな。
探せば沢山のクトゥさんの動画があってびっくり。
どれを貼ろうか迷いましたが
手相を見ている様子
ホントだ歯がない
歯がないから海外へ行くのは無理と言った人(笑)
瞑想で天国を見てきた人。
年齢は65~110歳の間という筆者のエピソードが大好き。
この人のいう事がシンプルながらいいんですよ。
肝臓で笑えとか宗教で言い争うことは無意味とか。
バリで自分を守ってくれる4人の分身のことは聞いたことあったけど
この人の話で意味がわかった。
もう一人の登場人物 女性ヒーラーのワヤンの店
ジュンバワン通りの「バリ・トラディショナル・ヒーリング・センター」は
風邪のジャムゥを買いに行ったことがあります。
ココも映画になればさらにすごいに違いない。
どんな感じに映画になっているのか楽しみ。
思いつくのは「セックス&シティ」みたいな作りだけどさて。
ウブド在住ブラジル人役 ハビエル・バルデム、
この人結構好きなんですが、いつも変わった髪の写真。
ペネロペクルスと恋仲のままですか?
(ハリウッドニュースより)
映画予告、アメリカでは2010年8月公開のようです。
食べて、祈って、恋をしての作者プロフィール
〈エリザベス・ギルバート〉Elizabeth Gilbert
1969年アメリカコネチカット州生。生まれ。ニューヨーク大学卒業。ジャーナリストとして活動する傍「巡礼者たち」でパリス・レビュー新人賞、プッシュカート賞を受賞。2006年『タイム』誌の世界で最も影響力のある100人に選ばれた。
もうひとつの本
バリの賢者からの教え
こちらは男性のウブドでの体験をつづった本。
多分 チョコルド・グデ・ライ(COKORDA GEDE RAI)さんのことかな?
そのバリアンを訪ねるというところでは
シチュエーション的に同じですが男性だからかなあ、文章かな?
自己啓発の専門家だそうですが、そういう感じです。
あまりぐっと来なかった。(10.01.12)
クトゥリエールさんに会えました。こちらから
バリ島より帰国しました~2010.2